アルアート秘密兵器
「ワイドベルトサンダー」

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「ワイドベルトサンダー」
という機械。
じつはこの機械、家具職人からすると喉から手が出るほど、欲しくて欲しくてたまらない機械なのです。 まずはその精度。0.1mm単位で微調整ができるのです。通常の切削機械ですと0.5mmほどの誤差があっても、「よしピッタリ」と言っております。 0.1mm単位で研磨する事により、厚みがしっかりと揃い、テーブルやカウンターとしてご使用頂く際も、斜めになることはありません。
ワイドベルトサンダー アニメ
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そして、仕上がりの綺麗さ。
カンナ、プレーナーは刃物を使って表面をきれいにします。綺麗になることはなりますが、大きな問題があります。テーブルとして大人気のケヤキは非常に硬く、特に節部分は石の様に硬いのです。 この硬い部分に鉄で出来た刃物をあてると・・・。割れるのです。木も刃物も。刃物が割れるのは良いとしても、木が欠けてしまったら取り返しがつきません。 この欠ける現象を、業界では「逆目」と言います。どんなに刃物を研いでも、木の繊維を見てカンナをかけても、どうしてもこの逆目が出てしまうのです。 栃の場合も同じく、大人気のトラ杢部分。木の繊維方向が違うのです。そのため、逆目が出てしまします。 「杢板は、大工さん泣かせ」と言われているほど、切削研磨が出来ないのです。

アルアートで導入した「ワイドベルトサンダー」は逆目の原因となる刃物は一切使用しません。
紙で出来た大型のペーパーを使用します。超大型の紙ヤスリと思ってください。
この紙ヤスリで表面をゆっくり研磨する事で、100%逆目が出ません。
そして、どんなに優れた職人さんでも不可能な、0.1mm以下の精度で仕上げる事が出来ます。
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ただしかしながら、
やはり天然の木は一筋縄ではいきません。
いくらワイドベルトサンダーといえども、すべての材質で同じ機械設定で研磨する事が難しく、 硬い木の設定、柔らかい木の設定、節がある木の設定、反りが激しい木の設定など、 あくまで主役は一枚板。一枚板に合わせ機械の設定、粗いペーパーや細かいペーパーを組み合わせ研磨していきます。

さらに、この機械もメーカー様と幾度となく打ち合わせし、特殊なプログラミングをしております。

1枚でのテーブルでも、木には硬い部分と柔らかい部分があるため、機械に負荷が掛ったら、自動で研磨スピードを調整し、同じように研磨できる仕組みです。

そしてさらには、機械メーカーでさえ制作不可能だった、「ワイドベルトサンダー 一枚板研磨用アルアートオリジナル研磨台」 という治具も開発製造し、より精度の高い一枚板を製造する事に成功しました。
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